オキシクリーンは掃除するときに使う、定番のアイテムですよね。
「オキシ漬け」という言葉を、あなたも聞いたことがあるのではないでしょうか。
洋服やキッチンをオキシ漬けしたことがあるわ。
しかし万能なオキシクリーンですけれども、洗濯機をオキシ漬けしたら壊れてしまったという口コミがありました。
今回はなぜオキシクリーンで洗濯機が壊れるのか、徹底的に調べてみました。
- ステンレスでできた洗濯槽が腐食する
- 溶け残りが詰まりやパーツを傷つける原因になる
- 自動で泡が排出されて詰まる原因になる
- 浮いた汚れがすくいとれない
オキシクリーンで洗濯機が壊れるのは、ドラム式に多いこともわかりました。
しかし、全部のドラム式が使えない洗濯機というわけではありません。
今回はオキシクリーンで洗濯機が壊れるという口コミの解明や、正しいやり方をまとめました。ぜひ、この情報を参考にしていただければと思います。
なぜオキシクリーンで故障するの?ドラム式でのトラブルに注目!
オキシクリーンが原因で洗濯機が故障する理由を、具体的に探究してみました。主要な理由は次の4点です。
- ステンレス製の洗濯槽が腐食すること
- 溶け残りが詰まりやパーツを傷つける
- 自動で泡が排出されて詰まる
- 浮いた汚れが十分に取り除けない
オキシクリーンを使用して洗濯機が故障する事例はドラム式で顕著に見られるため、その理由と正しい使用方法について詳しく解説します。
ステンレス製の洗濯槽が腐食する
オキシクリーンは基本的にステンレスにも安全ですが、長時間の漬け置きは避けた方が良いでしょう。
ステンレス製の洗濯槽にオキシクリーンを長時間放置すると、腐食するリスクがあります。
腐食が進行すると、洗濯機の故障だけでなく、見た目にも影響が出てしまいます。
腐食が進むと、洗濯機内部が変色したり、曇ったような見た目になることもあります。
大切な衣類を洗う洗濯機が、このような状態になるのは避けたいですよね。
溶け残りが詰まりやパーツを傷つける原因になる
オキシクリーンの溶け残りが、洗濯機内部のパーツを傷つけたり、詰まりを引き起こすことがあります。
特にドラム式洗濯機では、洗濯物と洗剤の接触面が不均一になりがちです。
これにより、一部に洗剤が偏り、効果的に溶けずに残ってしまうことがあります。
洗濯機の詰まりや部品の損傷は、修理が必要になる大きなトラブルの原因となるため、オキシクリーンを使用する際は適切な量を守り、しっかりと溶かしてから使用することが重要です。
自動で泡が排出されて詰まる
ドラム式洗濯機では、自動的に泡を排出する設計が多く見られます。
オキシクリーンを用いて洗濯槽全体に浸透させようとすると、泡が勢いよく発生し、すぐに流れ出してしまうため、十分な洗浄効果が得られません。
さらに、泡が多く発生すると、排水管が詰まるリスクも増えてしまいます。
浮いた汚れがすくい取れない問題
オキシクリーンを使用することで、汚れが浮き上がるのは一般的です。
しかし、ドラム式洗濯機の多くは途中で蓋を開けることができないため、一度浮き上がった汚れが適切に取り除かれることなく、そのまま洗濯機内に残ってしまいます。
この状態が続くと、排水管が詰まる原因となり、最終的には機械の故障につながりかねません。
実は、これらの問題を回避する方法が存在します。
正しい手順を理解していれば、ドラム式だけでなく縦型の洗濯機も問題なく使用することが可能です。
この方法を身につけておけば、洗濯機が故障する心配はなく、いつも清潔に保つことができるでしょう!
取扱説明書をよく読もう!
オキシクリーンを使用する前に、必ずお手持ちの洗濯機の取扱説明書を確認しましょう。
オキシクリーンは「酸素系漂白剤」に分類され、主成分は過炭酸ナトリウムです。
この成分は水に溶けると、過酸化水素と炭酸ソーダに分解し、酸素を発生させて汚れを浮かせます。
漂白剤の使用が推奨されていない洗濯機の場合、オキシクリーンの使用が故障の原因となり、保証対象外となってしまうこともありますので、注意が必要です。
私の家の縦型洗濯機で試したところ、取扱説明書には酸素系漂白剤の使用が可能と記載されていました。
しかし、もしも酸素系漂白剤が使用不可であれば、オキシクリーンを使った洗濯は避けるべきです。
不適切な使用は、予期せぬ故障や高額な修理費を招く原因となり、家計にも大きな負担をもたらします。
洗濯機をオキシクリーンでピカピカに!正しい使用法
オキシクリーンで洗濯機を洗う際は、正しい手順を守ることが非常に重要です。
誤った使い方をしてしまうと、せっかくの洗濯機が故障してしまう恐れがあります。
ですから、オキシクリーンが使えるとわかっていても、正しい使用法を知っておくことが大切です。
以下に、ドラム式、縦型共通の正しいオキシクリーンの使用方法をご紹介します。
ドラム式と縦型の共通の手順
適切な水温でオキシクリーンを溶かす
オキシクリーンは、40〜60℃のお湯で最も効果的に溶けます。
ただし、ご自宅の洗濯機の取扱説明書を確認し、50℃以上のお湯が禁止されている場合はその温度を超えないよう注意してください。
浮き上がった汚れの取り除き
オキシクリーンによって洗濯槽から浮き上がる汚れを、適宜すくい取る必要があります。
この作業を怠ると、汚れが排水管を詰まらせる原因となり、故障のリスクが高まります。
すくい取るための網は100円ショップで手に入る安価なもので十分です。
洗浄コースを複数回実施する
汚れが完全に取れるまで、洗浄コースを複数回行うことが推奨されます。
一度の洗浄では汚れが完全にはがれにくいため、数回に分けて洗浄することで、より清潔な洗濯槽を実現できます。
効果的な洗濯のポイント
水温の確認と調整: オキシクリーンの溶解性を最大限に活用するため、適切な水温の使用がカギです。
汚れの適切な処理: 浮き上がった汚れをすくい取ることで、洗濯機内を清潔に保つことができます。
時間に余裕を持つ: 洗濯槽の掃除には時間がかかるため、余裕をもって計画的に行うことが望ましいです。
ドラム式洗濯機をオキシクリーンで洗う
以下のステップに従って、オキシクリーンで洗濯機を洗浄してください。
- オキシクリーンとお湯で溶液を作る
オキシクリーン300~400gを40~50℃のお湯で泡立て器でしっかりと泡立てます。 - 洗濯機に溶液を入れる
泡立てた溶液を洗濯機に入れ、さらに同じ温度のお湯を洗濯機がこぼれないギリギリまで加えます。 - 洗浄コースの実行
10~20分の洗いコースを実行後、3時間放置します。 - 汚れを取り除く
再び5~10分の洗いコースを行い、浮いてきた汚れを網で取り除きます。 - 繰り返し洗浄
汚れが浮いてこなくなるまで洗いとすすぎを繰り返し、その後脱水します。 - 最終洗浄と乾燥
通常の洗い、すすぎ、脱水コースを行い、最後に水気を拭き取って乾燥させます。
オキシクリーンの泡立ち:
日本製のオキシクリーンは泡立ちにくいため、アメリカ版の使用が推奨されます。アメリカ版は泡立ちが良いため、洗浄力が向上します。
パッキンの掃除:
パッキン部分やその他細かいところは、オキシクリーンの溶液を少し付けたペーパータオルで拭き取ると良いでしょう。
ドラム式専用オキシクリーンの使用:
市販されているドラム式専用のオキシクリーンを使用すると、安心して洗浄が可能です。
縦型洗濯機の場合
- オキシクリーンを洗濯機に投入
300~400gのオキシクリーンを洗濯機に入れます。 - 高水位のお湯を加える
40~50℃のお湯を高水位まで入れます。 - 洗浄と放置15分間の洗いコースを行った後、3時間放置します。
- 汚れの除去浮いてきた汚れを網で取り除きます。
- すすぎと乾燥
汚れが浮いてこなくなるまで繰り返し洗浄を行い、最後に洗濯機内の水気を拭き取って乾燥させます。
槽洗浄コースがある場合は、通常の洗いコースではなく槽洗浄コースを使用することが推奨されます。
放置時間は長くても5時間以内に抑えることが理想的です。
これらのガイドラインに従えば、オキシクリーンを使用しても洗濯機を安全に、効果的に清掃できるでしょう。
定期的な洗濯機のメンテナンスは、機器の寿命を延ばし、衛生的な洗濯環境を保つのに役立ちます。
洗濯機のお掃除に!オキシクリーンの適切な使用量と種類の違い
お家の洗濯機をピカピカに保つためには、オキシクリーンの適切な使用が欠かせません。
実は、日本版とアメリカ版のオキシクリーンには違いがあります。そ
れぞれの使用量の目安についてご紹介します。
使い方を間違えると、洗濯機内で泡が過剰に発生し、故障の原因となることもあるので、注意が必要です。
オキシクリーンの使用量の目安
基本的な目安
洗濯機でオキシクリーンを使用する際の基本的な目安は、10リットルのお湯に対して100gです。
日本版とアメリカ版のスプーンの使用量
- 日本版: 10リットルのお湯に対してスプーン4杯
- アメリカ版: 10リットルのお湯に対してスプーン1杯
洗濯機のサイズによって使用量が異なるため、これらを目安に調整してください。
日本版とアメリカ版の特徴
特徴 | 日本版 | アメリカ版 |
---|---|---|
パッケージ | 日本語が含まれる | 全て英語表記 |
サイズ | 比較的小さい | 大きい |
成分 | 無香料、青いツブツブなし | 香料あり、青いツブツブあり |
泡立ち | 界面活性剤なしで泡立ちは控えめ | 界面活性剤含有で泡立ち良好 |
青いツブツブは界面活性剤を示しており、これが含まれているアメリカ版は洗浄力が高くなりますが、泡立ちも強くなるため、洗浄後の泡の処理には注意が必要です。
日本版は無香料で洗浄力は穏やかですが、敏感肌や香料を好まない方には適しています。
洗濯機を洗う際には、これらの特徴を考慮し、自分の洗濯機や洗濯環境に合わせたオキシクリーンの選択をお勧めします。
どちらのタイプも一長一短がありますので、ご自宅の洗濯機や好みに応じて選んでくださいね。
洗濯機のお掃除は、お家を清潔に保つためにも大切なお仕事です。正しい知識で、安心して使用していただけたらと思います。
まとめ
オキシクリーンで洗濯機が故障する主な理由は、以下の四つです。
「ステンレス製の洗濯槽が腐食する」
「溶け残りが詰まりや部品を傷つける」
「自動で泡が排出され、排水路が詰まる」
「浮いた汚れが適切に除去されない」。
特にドラム式洗濯機でこれらの問題が多く報告されています。
オキシクリーンを使用できない洗濯機もありますので、製品の指示を必ず確認しましょう。
洗濯機を洗う際は、浮き上がった汚れをしっかりと取り除くことが重要です。
また、洗濯時の水温にも注意が必要です。
洗濯機の種類によってオキシクリーンの使用方法に違いがあります。
ドラム式と縦型洗濯機では、洗い方が異なるため、各々に適した手順を踏むことが大切です。
また、ドラム式専用のオキシクリーンも販売されていますので、適切な製品を選ぶことができます。
オキシクリーンには日本版とアメリカ版があり、それぞれサイズと成分が異なります。
アメリカ版には界面活性剤が含まれており、洗浄力が強い反面、泡立ちも多くなりますので注意が必要です。
以下の表は、オキシクリーンの日本版とアメリカ版の特徴をまとめたものです。
特徴 | 日本版 | アメリカ版 |
---|---|---|
パッケージ言語 | 日本語入り | 英語のみ |
サイズ | 小さい | 大きい |
成分 | 無香料、青いツブツブなし | 香料入り、青いツブツブあり |
正しい使い方を理解すれば、洗濯機が故障することなく、内部をきれいに保つことができます。
使用目的に応じて、日本版とアメリカ版のオキシクリーンを上手に使い分けましょう。
これで、あなたの洗濯機も長持ちし、いつも清潔を保つことができるはずです。