ポストイットは、3M社が製造する商品名で、付箋はメモを書いた小さな紙片を指し、ノートや書籍に貼り付けるために使用されます。
以前は、糊やテープで紙を貼り付けていましたが、現在は再度剥がすことが可能な粘着タイプのものが「付箋」として一般的に使われています。
見た目は似ているポストイットと付箋ですが、その起源、特性、そして使用方法には明確な違いがあります。
この記事では、それぞれの特徴に注目し、どのように使い分けるべきかを詳しくご紹介します。
ポストイット:誕生の経緯と特徴
ポストイットは1970年代、3Mの研究者スペンサー・シルバーによって偶然発見された特殊な粘着技術から生まれました。
この技術の最大の特長は、紙や他の表面にしっかりとくっつきながらも、何度でも綺麗に剥がして再利用できる点です。
この革新的な発見は、3Mの別の科学者アーサー・フライによって実用化されました。
彼はこの技術を教会の賛美歌集のしおりとして活用するアイデアを思いつきました。
これがポストイットノートの原型となり、その後オフィスや学校、家庭などで広く用いられるようになりました。
ポストイットの成功の秘密は、独自の粘着技術と3Mの品質に対する強いこだわりにあります。
市場には、様々なサイズや形状、色のポストイットがあり、使用者は自分のニーズに合わせて選ぶことができます。
ニーズに応じたポストイットと付箋の選び方
ポストイットと付箋を選ぶ際は、使用目的や個人の好みが重要な要素となります。
ポストイットは一貫した品質と信頼性で評価され、ビジネスミーティングやプロジェクト管理などのプロフェッショナルな環境で活躍します。
一方で、付箋はその豊富なバリエーションと手軽さから、カジュアルな用途やクリエイティブな活動に適しています。
例えば、個人の手帳管理、アイデアの可視化、学生の学習ツールとしてなど、様々な場面で適した製品を見つけることができます。
また、環境意識の高いユーザーには、リサイクル素材を用いた製品が選択肢の一つとして考慮されます。
面白いふせん(捺印ください)
私は、仕事柄「契約書」を扱うことが多いのですが、その際、毎回手書きで「こちらにご捺印ください」って書くのが面倒だなと思った時に出会った付箋です。
こんなのがあったとは!と出会ったときに感動しました。
面白いふせん(ラインマーカー)
ラインマーカーの代わりになる付箋です。
ラインマーカーで線を引いてしまうと「間違えた!」ってなった時に消せない・・・となりますよね?
このふせんはラインマーカー代わりになるので、必要な時に貼っていらなくなったらはがすことができるのでとっても便利です。
考えた人がスゴイなぁと感心しました。
面白いふせん(ココサス)
ココサスは、学生たちにとって非常に扱いやすい製品です。私自身、受験生だったころにこのような便利なアイテムがあれば良かったと思っています。
目立つ部分に矢印をつけることができるので、重要な箇所がすぐにわかります!
さらに、矢印の先端を切り取ることが可能なので、小さなメモとして使うのにも便利です。
この小さな特徴が、書籍やプリントなどを一層読みやすくしてくれます。
最近流行りのくすみカラーもあり、バリエーション豊富です。
ポストイットの誕生秘話とそのエピソード
ポストイットの開発は、偶然の発見と創造的な思考が結びついた成果でした。
1970年代初頭、3M社の研究者スペンサー・シルバーは、強力な接着剤を研究している最中に、意外と弱い粘着力を持つユニークな接着剤を開発しました。
この新しい接着剤は、簡単に剥がせる一方で、何度も再貼りが可能な特性を備えていました。
しかし、当初はこの発明の実用的な応用先が見つかりませんでした。
数年後、3Mの別の科学者であるアーサー・フライが、この特殊な接着剤を用いて聖歌隊の楽譜用のマーカーを考案しました。
フライのこのアイディアは、紙に貼っても跡を残さず、必要な時には簡単に取り外せるメモ用紙の開発へと繋がり、それがポストイットの基本となりました。
1977年に「Post-it®」ブランドとして市場に登場して以来、ポストイットは世界中で広く使われるようになりました。
当初は黄色い小さな紙片のみでしたが、現在では様々なサイズ、形状、色のポストイットが展開されています。
これらはオフィスや学校、家庭でのコミュニケーションツールとして、また創造的な活動のためのアイテムとして広範に活用されています。
この偶然から生まれた発明が、世界中の人々の日常や職業生活に与えた影響を考えると、創造力の大切さがよくわかります。
総括:ポストイットと付箋の主な相違点
ポストイットと付箋を区別する主要な要素は、ブランドの影響力と製品の多様性に関連しています。
ポストイットは3M社の登録商標であり、一貫した品質と高い信頼性が特徴です。
これらの理由から、要求レベルの高い環境での使用に適しています。
対照的に、付箋はその広範囲な使用可能性と多様なバリエーションによって、より柔軟な使い方が可能です。
使用者がどちらを選ぶかは、使用目的や個人の好み、求める機能性によって決定されます。