だんだんと季節が変わっていくことを感じる毎日となってきました。
日が暮れるのが早くなって、なんだかちょっと淋しい気分になったりして。
そんな秋の夜長にアロマを焚きながらリラックスして読書をしてみる?というのはいかがでしょうか?
仕事が終わって疲れているのに難しい本は読みたくないなぁという方向けに、私自身が読んで面白かったおススメのライト文芸をご紹介したいと思います。
ライト文芸とは?
ライト文芸ってまだまだ聞きなれない方も多いのではないでしょうか?
ですが本屋さんでもネットでも様々なライト文芸が売られています。本屋さんなどは、ライト文芸のコーナーもありますし。
ライト文芸とは、ライトノベルと一般文芸の中間にある小説と位置づけられています。
ライトノベルは若い方向けですがライト文芸は年齢層は幅広いです。
そして読み物としてもとても面白いです。ライトノベルはちょっと苦手という大人の女性の方でも十分に楽しめると思います。
ドラマやアニメになる作品も多数あります。
例:ビブリア古書堂の事件手帖、掟上今日子の備忘録など
なので、ライト文芸という言葉を聞いたことがないという方でもご存知の本はたくさんあると思います。
そんな中で、どハマりするおススメのライト文芸をご紹介します。
神様の御用人 浅葉なつ メディアワークス文庫
神様にだって願いがある!神様と人との温かい絆の物語。
日本中の神様たちの御用(願い)を聞いて、その御用を解決していく物語です。
この本を読んで、今まで漠然としていた日本の神様がとても面白くて人間くさいということが分かりました。
そして、怖い神様も優しい神様もいらっしゃいます。
主人公のフリーターの青年が神様の御用を聞いてどんどん成長していくところや主人公のお人好しである意味、真っ直ぐな性格にとても共感が持てます。
そしてモフモフ好きの方にもオススメです。
第1巻の冒頭に
神は人の敬いによって威を増し、人は神の徳によって運を添う
神様の御用人 第1巻より
この言葉、とても心に残っています。お正月にしか神社へ行くことのない日本人にとって、ちょっと考えさせられる言葉です。
こちらは全10巻で完結していますが、番外編として1巻発売されています。
こちらはB’s-LOG COMICSで漫画にもなっています。
座敷童子の代理人 仁科裕貴 メディアワークス文庫
人生崖っぷちの妖怪小説家が座敷童子がいると言われている遠野の旅館「迷家荘」を訪れます。
しかし、この旅館にいる座敷童子の少年の代理人として妖怪のお悩みことを解決していくストーリーです。
私たちにおなじみ妖怪が多数出てきます。
妖怪小説家の主人公がちょっとおせっかいでどんくさいので読んでいるうちにハラハラする場面やら「この人大丈夫?」と思うところもありますが、なんだかほっこりするのがこの本です。
そして、陰陽師なんかも出てきます。
遠野の住む妖怪と楽しい?ちょっとハチャメチャなところもありますが、妖怪と人間が一緒に暮らしている日常はとても面白いと思います。
こちらもB’s-LOG COMICSで漫画にもなっています。
かくりよの宿飯 友麻 碧 富士見L文庫
またまた妖怪系のライト文芸です。
主人公の女子大生のおじいちゃんが「あやかしを見る力」をもっていてその力を受け継いでしまっていた主人公が現世から隠世(かくりよ)へ攫われてしまいますが、隠世で様々な仲間と出会いピンチをチャンスに変えて頑張っていくストーリーです。
主人公の女子大生がとても料理上手なのですが、本を読んでいてとても美味しそうなのです。
読んでいるうちにとてもお腹が空いてきます(笑)
出てくる人物?妖怪がとても個性的で魅力的です。
ご自分の推しキャラがきっと見つかると思います。
こちらは全12巻です。
漫画にもTVアニメ、そしてブルーレイ&DVDも発売されていますので、とっても人気の作品です。
花街の用心棒 深海 亮 富士見L文庫
養父の借金返済のために、花街で女用心棒として働いていた主人公の前に超イケメン大貴族のが登場して借金を肩代わりしてくれます。
ですが、そこには大きなおもわくがあり主人公の用心棒としての腕を買ったということで後宮にいる妃の護衛を命じられました。
この主人公の肝の据わり方が面白いのと超イケメン大貴族のひねくれた性格がとても良いコンビです。
こちらもコミカライズされています。
現在4巻まで発売されています。今後どのような展開になるのか楽しみです。
神招きの庭 奥乃桜子 集英社オレンジ文庫
兜坂国(とさかのくに)の斎庭(ゆにわ)という後宮は、様々な神様をお招きしておもてなしをする場所。
妃たちは、神様をおもてなしするために集められています。
そこに勤めていた主人公の親友が亡くなるという事件の真相を暴くために自身も後宮へ。
しかし、そこにはとてつもない神がいて・・・
主人公の出自の謎や王の弟君との純愛ラブストーリーもあり、神々とのバトルもあり中々読み応えがありました。
最初にちょっと設定に戸惑うところがあるかもしてませんが、読み進めていくうちにどハマりしていきます。
現在8巻目です。次巻でいよいよ完結なので早く発売されないかと心待ちにしています。
こちらもFLOS COMICにて漫画化されています。
鳥居の向こうは、知らない世界でした 友麻碧 幻冬舎文庫
こちらは「かくりよの宿飯」シリーズの友麻碧さんの小説です。
孤独な女子大生の千歳が20歳の誕生日に神社の鳥居をくぐったら、そこには見たこともない景色が広がる異世界でした。
現世で居場所が無かった主人公が異世界に自分の居場所をみつけ、大切な人を見つけていく。
小説の表紙のように幻想的な世界が読み進めていくうちにイメージできてきます。
この本の帯には「あなたを癒す魔法の薬膳、お作りします。」と書かれています。
私専用の薬膳も作って欲しいなと思います。
こちらは全5巻です。ほんとうにすっと読めますし、気持ちがとてもゆったりして幻想的な世界に入ってしまったかのように思える作品です。
幽世の薬剤師 紺野天龍 新潮文庫
こちらも幽世(かくりよ)のお話です。
現役の薬剤師さんが書かれている小説です。
主人公の漢方薬剤師の空洞淵霧瑚(うろぶちきりこ)が異世界につてれ行かれて事件を解決するストーリーです。
異世界もので医療ミステリーなのですが、解決の内容がちょっと強引かもしれません。
冴えない主人公と美人でクールで強い巫女さんとのラブストーリーも気になるところです。
現在3巻まで発売中。次巻は2023年11月1日発売です。
薬屋のひとりごと 日向夏 ヒーロー文庫
自分自身で美人でもない自覚している主人公ですが、好奇心と知識欲が並外れていて後宮内で起こる事件を次々に解決していくストーリーです。
主人公の猫猫(マオマオ)の性格がとても面白いのです。
花街で薬師をしていた猫猫ですが、薬草採取に出かけていた時に人さらいにあってしまって、後宮勤めの下級女官として売り飛ばされます。
そこで、地味に年季明けまで過ごそうとしていたのですが持ち前の好奇心と知識欲で寵姫の病の原因を見抜いたことから薬師としての能力を買われて後宮の中枢へ。
元々、単行本だったものが文庫化されましたので、とてもファンの多い作品です。
私も何度も読み返していますし、次の巻が出るのを楽しみにしています。
現在、小説は13巻でコミックは11巻発売されています。
TVアニメが日本テレビ系で放送されています。
毎週とても楽しみに見ています。
紅霞後宮物語 雪村花菜 富士見L文庫
大宸帝国の皇后となった元軍人の関小玉という女性が主人公です。
この主人公は自分が皇后になるなんて思いもしなかった方で、軍人のころの部下が突然皇帝に即位します。そしてこの皇帝にどうしてもと言われて仕方なく皇后になりますが・・・
何後ろ盾も無く皇后になった小玉に、後宮ならではの嫌な部分がありますがさすがに元軍人だからなのか小玉自身が元々気にしないたいぷなのか、とても強くて格好いいのです。
内容は、結構シリアスなのでロマンスに期待をされる方には不向きだと思います。
第一シリーズといいますか第一幕は14巻で終わっています。
それから第二シリーズの第零幕が始まってこちらが6巻で完結です。
プリンセス・コミックスで漫画化されています。
1冊は薄いのですぐに読めますが、第一第二シリーズ合わせて20巻ですのでちょっと気合がいるかもです。
威風堂々悪女 白洲梓 集英社オレンジ文庫
こちらは転生系の小説ですが、主人公は異世界へ行くのではなく過去へタイムスリップして自分が恨んだ人の人生を歩むことになり、自分の思う世の中にするという目標のため悪女にもなるという覚悟がすさまじい物語です。
癒し系でもほっこり系でもなく、しっかりした読み物です。
全13巻あっという間でした。
主人公が途中で嫌いになってしまうこともありましたが、ともて魅力的なので最後の最後まで大好きでした。
俗にいうハッピーエンドではないかもしれません。ですがこの結果が良かったんだと私も思いました。
ドロドロ部分も含めてとても面白い作品です。
まとめ
秋の夜長に読んでいただきたいライト文芸をご紹介しました。
普段、小説を読まれない方もライトですから一度手に取ってみてください。
また、コミック化されている作品もありますので、文字を追いかけるのが苦手な方はコミックでも良いのではないでしょうか。
現実と違う世界に迷い込んでみるのも楽しいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。