文章作成や表計算ソフトで数学の式を入力する際、一般的な記号「×」「÷」「%」は簡単に打てますが、「二乗」や「三乗」のように、小さい数字を右上に配置する方法は少し複雑です。
たとえば、「3の二乗」を表記する際に、右上に小さく「2」を表示させたい場合があります。
しかし、数字を小さくすると位置が下がってしまうことも。
別の方法としては、以下のように「キャレット」を使った「3の二乗」の表記もあります。
これは一般的ではない入力方法ですが、この記事ではこれらの記号の入力方法を詳しく調べ、分かりやすく説明します。
パソコンやスマートフォンで「二乗」記号をどのように表示するかについて、この記事を通じて詳しくご案内しますので、ぜひ参考にしてください。
パソコンで「二乗」記号を打つ簡単な方法
まずはパソコンでの「二乗」記号の入力方法からご紹介します。
ここでは「キャレット」を使わず、通常の「数字」を使った方法に注目します。
興味深いのは、この方法はパソコンに限定されている点です。
主に三つの異なるアプローチが存在しますので、それぞれを詳しく見ていきましょう。
パソコンでの「二乗」記号の変換方法
最も簡単な方法は、文字の「変換」機能を利用することです。
例えば、ワードで「2」を打ち、変換キーを押すと、「2」の他に「②」、「Ⅱ」、「二」などの選択肢が出現します。
何度か変換キーを押すと、小さな上付きの「2」が選択肢に加わります。
この小さな上付きの「2」を選び、「3の二乗」を表すには、「3」と組み合わせるだけです。
この方法はエクセルでも使えますが、日本語入力を用いる点に注意してください。
なぜなら、この「二乗」記号は「数値」としてではなく「文字列」として扱われ、エクセルの計算機能とは連動しないためです。
パソコンで「二乗」記号を書式設定で表現する方法
「変換」機能以外にも、パソコンで「二乗」記号を表すための書式設定の方法があります。
これは、特定の数字のフォントスタイルを変更することで、「二乗」を表現します。
例として、「3の二乗」を表したい場合、ワードに「32」と入力しします。
その後「2」を選択します。次にフォント設定のダイアログボックスを開き、「文字飾り」セクションで「上付き」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。
これにより、「2」が小さく上付きに変更されます。
エクセルでも同じ書式設定が可能ですが、先に表示形式を「文字列」として設定し、その後「上付き」を選択する手順が必要です。
パソコンで「二乗」を文字コードで表示する手順
もう一つの方法は、パソコンの「文字コード」を用いることです。
パソコンでは、全ての文字や記号に固有の「文字コード」があり、これを使って特定の記号や文字を正確に表示できます。
例えば、上付きの数字を含む「二乗」の文字コードは次のようになります。
1乗 | 00B9 |
2乗 | 00B2 |
3乗 | 00B3 |
4乗 | 2074 |
5乗 | 2075 |
6乗 | 2076 |
7乗 | 2077 |
8乗 | 2078 |
9乗 | 2079 |
0乗 | 2070 |
n乗 | 207F |
「二乗」を表示する場合、ワードやエクセルで「00B2」と入力し、「F5」キーを押します。
これにより、小さな上付きの「2」が現れます。「B」は大文字でも小文字の「b」でも構いません。
ただし、「00B2」を入力した後に「エンター」キーを押すのは避け、「F5」キーを押して変換する必要があります。
さらに、この方法は「直接入力」ではなく、「全角英数」モードで入力するのが適切です。
ローマ字入力を使っている場合は、「全角ひらがな」、「全角カタカナ」、「半角カタカナ」の日本語入力モードでも問題ありません。
スマートフォンでも便利!「二乗」記号をキャレットで表示する方法
今回は「二乗」記号の別の表現方法である「キャレット」の使用について説明します。
この方法は、パソコンだけでなくスマートフォンでも活用できます。
パソコンでの「二乗」記号のキャレット入力方法
パソコンでキャレットを表示するには、キーボードの特定キーを使います。
キーボードの「へ」キーが重要で、このキーを使う前には入力モードを「半角」に設定してください。
半角モードで「へ」キーを押すと、キャレットが表示されます。
万が一全角モードで入力してしまった場合、「変換」を行うか、「F10」キーで半角に切り替えることが可能です。
また、キーボード操作の他に、「きごう」と入力して変換することでキャレットを表示する方法もあります。
ただし、この方法では様々な記号が候補に出るため、目的のキャレットを探すのが少し手間かもしれません。
スマートフォンでの「二乗」記号のキャレット表示方法
スマートフォンで「二乗」を表現する際には、キャレットの使用が特に重要です。
キャレットを表示するには、スマートフォンの変換機能で「きごう」と入力します。
変換候補には多数の記号が出る中にキャレットも含まれています。
「全角」と「半角」の2種類があるので、使う際は「半角」の方を選んでください。
「二乗」記号の表示方法についてのまとめ
れまでに、パソコンやスマートフォンで「二乗」記号を表示するさまざまな方法について説明してきました。
まず、「二乗」を単独で表示する場合には、いくつかの方法があります。
これには、数字を「変換」する方法、数字の「書式変更」を利用する方法、または「文字コード」を使う方法が含まれます。
これらの方法はワードやエクセルで共通して使用できますが、エクセルでは表示形式を「文字列」として設定することが重要です。
次に、「二乗」のキャレット記号を使う場合、パソコンでは半角モードで「へ」キーを使用するか、「きごう」と入力して変換する方法があります。
スマートフォンで「二乗」を表現する際には、キャレットを使うことが一般的です。
スマートフォンでは、「きごう」と入力して変換し、表示されたキャレットを選択することで使用できます。