一度お会いした方のお顔と名前を憶えるのは、なかなか難しいことかもしれませんね。
お顔は記憶していても、名前がなかなか覚えられないと感じる方は多いのではないでしょうか。
目の前に相手がいて、「名前が出てこない…」と困った経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
けれども、ビジネスの場では、人の名前と顔を一致させておくことがとても重要です。
思わず名前を忘れてしまった時のために、対処の仕方を覚えておくことも、大切なことです。
そんなわけで、ビジネスシーンで相手の名前を忘れた時の対処法と、名前を忘れないための方法をご紹介いたします。
相手の名前を忘れたときの上手な対応法

相手の名前を忘れた時の対処法として5つ挙げてみました。
最初に自分から名前を告げる
初めての挨拶で相手の名前が思い出せない時は、まずは自己紹介から始めましょう。
例えば、
「本日はお世話になります。○○社の○○部、(自分のフルネーム)と申します。どうぞ宜しくお願いします。」
と自己紹介すれば、相手も名前を名乗ってくれるので、スムーズに名前を確認できますよ。
下の名前を尋ねる
初めに会った時は姓だけで紹介されることもありますね。
再会時には、下の名前を尋ねるか、フルネームを確認する方法が役立ちます。
例えば、
「先日は楽しい時間を過ごさせていただきました。すみませんが、改めてフルネームをお聞かせいただけますか?下の名前をお聞きし忘れてしまっていて…。」
と尋ねることで、自然に全名を確認できるでしょう。
漢字の綴りを確認する
下の名前を尋ねることと似ていますが、名前の漢字を確認するのも一つの方法です。
電話でよく話す方と初めて対面した時に役立つでしょう。
例えば、
「同じ名前の方がいらっしゃって、漢字の間違いを避けたいんです。メールでやりとりすることもありますので、念のため漢字を教えていただけますか?」
と聞くと、漢字での名前を伺えます。
改めて名刺をもらう
名刺はビジネス上のつながりを確認する大切な手段です。
他の人が欲しがっていることを理由に、もう一度名刺をもらいましょう。
例えば、
「実は、上司があなた様の連絡先を確認したがっておりまして、もう一枚名刺をいただけますか?」
と伝えると、自然と名刺をもらえることがあります。
ただし、名刺を渡す必要がある相手について尋ねられることもありますので、その点は注意が必要です。
聞き役を貫く
他の人が話している間、聞き役に徹し、名前を出すのを待ちます。
これは複数の人がいる場で特に効果的です。
目当ての名前が出たら、会話に加わって自然に名前を知るチャンスを得られます。
ただし、自分から提案する必要がある時は、この方法だけに頼るのは難しいでしょう。
そんな時は、自分の会社を「弊社」、相手の会社を「御社」と言い換えて、名前を使わないようにする工夫も大切です。
忘れがちな名前、どう覚える?

目と目を合わせて名前を確認する
名前を忘れないためには、相手の名前を記憶に留めることが最も大事です。
そのため、初めて会った際には、相手の目を見ながら名前を何度も繰り返し呼ぶことが効果的です。
名刺交換後、相手のフルネームを読み上げ、どのように呼んだらいいかを尋ね、会話の中でも名前を使いましょう。
この方法で、相手の顔と名前を結びつけることができ、記憶に残りやすくなります。
また、初めて会った際に何度も名前を呼んでくれた印象は、相手にも残りやすく、次回以降のコミュニケーションがスムーズに行えるようになるでしょう。
特徴を結びつけて記憶する

顔や名前だけを記憶しようとすると、忘れがちになることもあります。
そのため、初めて会った人の印象や特徴を名前と結びつけて記憶する方法が役立ちます。
例えば、初めて会った時の特徴的な印象や行動から関連づけて名前を覚えます。
例えば、
あの俳優さんに似ていた、○○さん
おしゃれなネクタイピンをしていた、○○さん
がっしりとした体格で声が意外に高い、○○さん
背が高く、大きな目が印象的な、○○さん
これにプラスして、会った日にちと一緒にいた人、どのような会話をしたなどちょっとしたメモをいただいた名刺に書いておくことでも、忘れにくくなると思います。
初めての印象は、些細なことでも記憶に残りやすいものです。
その際に名前も一緒に覚えることで、後々まで忘れにくくなりますよ。
名前忘れを防ぐコツとは

たとえ何度かお目にかかった方でも、しばらくお会いしない間に名前が思い出せなくなることもありますね。
これはよくあることですから、名前がすぐに出てこないからといって、過度に心配する必要はありません。
ただ、ビジネスの場面で相手と直接対話する際に名前を思い出せないと、少し焦ってしまうこともありますよね。
そんな時に備えて、相手の名前を尋ねられるような方法を知っておくと良いでしょう。
名前を忘れた際にも冷静に対応できるようになります。
なにより大切なのは、まず名前をしっかり覚えること。
そして、もし忘れてしまった時のための対処法も心得ておくことが大切ですね。
まとめ
名前を忘れることは誰にでもありますが、過度に心配する必要はありません。
特にビジネスシーンで名前を思い出せない場合は焦りがちですが、事前に対処法を知っておけば慌てることはありません。
名前をしっかり覚えることが基本ですが、忘れた時のためにも備えをしておくことが重要です。
そうすることで、どんな場面でも冷静かつスマートに対応できるようになります。