「風邪がうつる」って漢字でどう書く?意外と知らない表記の正解とは?

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気温も湿度も高くなってきて、体調を崩しやすい時期になりましたね。
外を歩くと、マスクをしている人もちらほら見かけます。

なんとなく習慣になっていたり、体調を気にしての対策だったりするのでしょうか。

特に夏は、エアコンや冷たいものの影響で風邪をひきやすい時期でもあります。

私も先週、しっかり風邪をひきました。温度の急激な変化って体力がついていかなくて体調を崩してしまいやすいですよね。

そんな中でふと、「風邪がうつる」って文章を漢字で書くとどうなるのかな?と気になったことはありませんか?

風邪などの様々な感染症にも共通して使えるこの「うつる」という表現について、どんな書き方が正しいのでしょうか?

「感染る」「伝染る」などの表記を見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、
実際にはどうなのか──今回はその疑問にお答えしていきます!

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「風邪がうつる」はどう書くのが正しいの?

風邪がうつる

さっそく結論からお伝えしますね。

風邪がうつる──これ、漢字じゃなくて、ひらがなで書くのが正解なんです!

ちょっと驚きですよね。

私自身も「伝染る」と書くのかと思っていたのですが、実はそれは正式な表記ではないんです。

「風邪がうつる」や「病気がうつる」といった言い回しを文字にする際は、「感染る」「伝染る」「移る」などの漢字を使うよりも、ひらがなで「うつる」と書くのが自然で正確とされています。

では、なぜそうなるのでしょうか?

これからその理由や背景について、詳しくご紹介していきますね。

「うつる」と「移る」の違いって?

「移る」という漢字は、場所や立場、役割などが変わる場面でよく使われます。

たとえば、

「本社に移る」

「新部署へ移る」

「担当がAさんに移る」

など、物理的な移動や役割の変化を表すときにぴったりな表現です。

移動の「移」っていう漢字だからって覚えたらいいのね!

そうやって覚えると間違った使い方をしなくていいですね!

一方で、「風邪がうつる」という場合は、人から人へと病気が感染していくという見えない形での広がりがポイント。

そのため、ひらがなで「うつる」と書く方が意味合いとしてもしっくりくるんです。

文脈によっては「伝染る」と表現されることもありますが、漢字表記には慎重さが求められます。

「感染る」や「伝染る」はどう使う?

「感染る」や「伝染る」といった表記を見かけることもありますが、実はこれらは当て字とされています。

当て字とは、本来の意味とは異なる漢字を、読みや響きに合わせてあてがう表記方法のこと。

たとえば、その昔、ヤンキーの特攻服の背中の刺繍に当て字で「夜露死苦(よろしく)」と書かれていたことのような言葉を想像すると、少しピンと来るかもしれませんね。

もちろん、当て字の中には定着して一般語になったものもあります。

たとえば「真面目(まじめ)」なんて、もとは当て字だったと言われていますが、今では誰もが普通に使っていますよね。

ただ、「感染る」や「伝染る」については、まだ正式な表記としては定着しておらず、あくまで創作的な表現やマンガ的な使われ方にとどまっています。

ちなみに「伝染る」という言葉、漫画家・吉田戦車さんの作品『伝染るんです。』で使われたことで、ユニークな印象を持つ方もいるかもしれませんね。

「風邪にかかる」の漢字はどう書くの?

風邪をうつす

「風邪がうつる」という表現の次に、「風邪にかかる」の“かかる”を漢字にすると、どうなるでしょうか?

答えは──「罹る(かかる)」です。

病院とかでは「風邪に罹患する」って言われたことありませんか?

この「罹」という字には、「わなにかかる」「災いを受ける」といった意味があり、病気や災害に遭うニュアンスを持っています。

たとえば、「罹災(りさい)」という言葉では、災害に遭うという意味で使われていますね。

実際に辞書で確認すると、以下のように記載されています。

辞書名 解説内容
広辞苑病気や罪、災厄が身に及ぶこと。「罹る」は病気を指すときに使用。
大辞林特定の病気にかかること。語源は「掛かる」と同じ。
大辞泉病気や不運な出来事に見舞われること
日本国語大辞典病気や災厄を受けること。
明鏡国語大辞典病気や災難に見舞われ、好ましくない状態に陥ること。

このように、多くの国語辞典では「罹る」という表記を病気に使うのが一般的とされています。
一方、学研古語辞典では「罹る」という表記は見当たらず、「出遭う」というような意味合いに触れられていました。

「うつる」に使われる他の漢字たち

「うつる」という言葉は、漢字によって意味が大きく変わってきます。
ここで主な3つの漢字を比較してみましょう。

移る(遷る):立場や居場所、物事の状態が別の場所へ変化するときに使います。
 例:「支店に移る」「季節が移る」

映る:何かが光や影となって他のものに投影されること。
 例:「鏡に自分が映る」「印象に映る」

写る:カメラなどでそのままの姿を記録・再現すること。
 例:「写真に写る」「テレビに写る」

今回のテーマである病気の場合には、「移る」またはひらがなで「うつる」と書くのが一般的ですが、
使われる場面によって漢字を正しく使い分けることが大切ですね。

この記事のまとめ

今回は、「風邪がうつる」の「うつる」という表現を、どのように書けば正しいのか?

という点について解説してきました。

結論として、「うつる」はひらがな表記が最も自然で一般的です。

もちろん、文脈によって「移る」と漢字で表されることもありますが、公式文書や読みやすさを重視する場合には、ひらがなを使うのが適切です。

「感染る」や「伝染る」といった表記は、あくまで当て字であり、正式な漢字表記としては認められていないため、使用には注意が必要です。

病気や言葉の表現には、正しい使い方と場に応じた表記の選び方が大切。

これから文章を書くときや、誰かに何かを伝えるときの参考にしていただければ嬉しいです。

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