今回は「会社のパソコンの履歴ってバレちゃうの?」というテーマで、詳しくお話ししていきますね。
こんにちは!社内IT担当のりゅうです。
みなさん、会社のPCやスマホを使って、ついプライベートな調べものをしちゃうこと、ありませんか?
忙しいお仕事の合間に、ちょっと空き時間ができると、つい週末のデートプランや趣味、美味しいレストランの情報なんかを検索したくなっちゃいますよね。
でも、会社で支給されているPCやスマホは、あくまでお仕事のためのものですから、基本的に私的利用はNGなんです。
最近は、そうした私的利用を禁止するポリシーを導入している企業も増えていますよね?
もちろん、仕事がちゃんと期限内に終わっていれば、特に注意されない会社もあるかもしれません。
でも実際のところ、誰かに画面を見られていなければネットサーフィンがバレない、と思っている方もいるかもしれません。
今回はその点について、しっかりお伝えしていきますね。
会社のパソコンでネットサーフィン、バレちゃうの?
まず結論からお話ししますが、ネットサーフィンはバレています!
会社のPCやスマホを使っている時点で、画面を誰かに見られていなくても、「いつ」「どんなサイト」を見ていたかは、調べればすぐにわかるんです。
画面を見られていなければ大丈夫、と思っている方、ごめんなさい。
ログを確認すれば一目瞭然なんです。
ここで重要なのが、「調べればわかる」ということ。
私たちIT担当者にとって、社員が「いつ」「どんなサイト」にアクセスしていたかの情報は、実は業務上とても大切なデータなんです。
というのも、会社のネットワークに何か問題が発生したとき、その原因を探るためにログ解析が欠かせないからです。
もしログがなければ、トラブルの原因を特定できず、解決策や対策も取れませんからね…。
ただし、普段から皆さんの閲覧しているサイトを逐一チェックしているわけではありません。
他にもやるべきことが山積みなので、そこまで時間を割く余裕はないんです。
とはいえ、ネットサーフィンばかりしていると、何かトラブルがあったときに疑いをかけられることがありますし、最悪の場合、責任を問われることだってあるかもしれません。
一部の会社では、不正行為を調査する専門のIT担当がいることもありますが、これはあくまで例外ですので、あまり過剰に心配する必要はありません。
でも念のため、会社のPCで私的なネットサーフィンは控えたほうが無難です。
何かあったときに不利な立場になることもありますので、気をつけてくださいね。
いかがでしたか?
会社のPCを使ったネットサーフィンは、たとえ履歴を削除しても簡単には隠せないということをぜひ覚えておいてくださいね。
履歴を消しても、私用で閲覧したサイトは会社にバレちゃう!
会社のPCやスマホで私用のサイトを見て、履歴を消したとしても、実はその情報は会社に残っているんです。
少し専門的な話になりますが、あなたが削除した履歴は、あくまで個人のPC内のデータに過ぎません。
会社のIT担当者は、会社のネットワークを通じてアクセスされたすべてのデータを確認できる仕組みを持っているんですよ。
たとえPCの履歴を削除しても、会社のサーバーにはその記録がしっかり残っています。
そしてその記録は、IT担当者だけがアクセスできるので、個人では勝手に消すことはできません。
「履歴を消したからもう安心♪」と思ってしまうのは早いですよ。
そのデータは、あなたの手の届かない場所にちゃんと保管されているということを、ぜひ覚えておいてくださいね。
私用のネットサーフィンがバレて、懲戒解雇になることもある?
よく寄せられる質問のひとつに、「私用のネットサーフィンがバレそうなんですが、どうしたらいいですか?」というものがあります。
率直に言いますと、一度やってしまったことはもう取り消せません。
最悪の場合、ネットサーフィンが原因で懲戒解雇されることもあります。
実際、ある会社の経営者から「ネットサーフィンによる業務怠慢でどう処分すべきか?」と相談されたことがありました。
私は法律の専門家ではないので、弁護士に相談することを勧めましたが、その従業員は最終的に解雇されました。
ただ、そのケースでは「何度も注意されたのに改善されなかった」というのが大きな要因で、懲戒解雇に至ったようです。
とはいえ、短時間のネットサーフィン、例えば1日の中で10〜20分程度であれば、即座に解雇されることは少ないでしょう。
ですが、ネットサーフィンが原因で会社の情報漏洩や個人情報の流出が発生した場合は、非常に厳しい処分が下される可能性があります。
その際は、懲戒解雇も現実的なリスクとなってしまうんです。
セキュリティ担当として一番伝えたいのは、「私用のネットサーフィンはなるべく控えた方が良い」ということ。
リスクを考えて、お仕事に集中するのが一番ですよ。
会社がネットサーフィンを禁止する3つの理由
ここでは、会社がなぜネットサーフィンを禁止しているのか、その理由を詳しくご紹介しますね。
「問題が起きなければ、ネットサーフィンしても大丈夫ですか?」と新入社員研修で質問されたことがあり、その時はちょっと驚きました。
でも、きちんと理由を説明していなかった自分のミスでもあるな、と反省しました。
「問題が起きなければ良い」というのは、少し子どもの言い訳のように聞こえるかもしれませんが、ここではセキュリティ担当として、その理由をしっかりお伝えしますね。
業務に関係のないことを禁止する理由
当たり前のことですが、会社は皆さんが働く時間に対してお給料を支払っています。
そのため、業務とは無関係なネットサーフィンに対してお金を払っているわけではないんです。
会社が提供している場所やPC、ネットワークは、あくまで仕事のためのもの。
プライベートな時間や趣味のために使うものではありませんよね。
例えば、サッカーの試合結果を確認したり、エンタメニュースを読んだり、食べログでレストランを検索したり…そういったことが日常的に行われていたら、ちょっと困ってしまいます。
「遊んでいないでお仕事してほしい!」と思うのは当然です。
このように、業務に関係のない活動は、会社にとって無駄なコストがかかるため、禁止するのが当然のことなんです。
不正なアクセスをすぐに発見するため
少し難しい話ですが、会社のネットワークを監視する目的のひとつは、不正なアクセスを迅速に発見するためです。
IT担当者は、「いつ」「どこで」「何を」見ているのかを監視し、怪しいアクセスをすぐに検知できる体制を整えています。
例えば、社員が会社の機密情報を外部に意図的に流出させようとした場合、それは会社にとって大きな損失を招き、信頼を失うことにもつながります。
もし、社員の私的なネットサーフィンが多いと、誰が不正なアクセスをしているのか特定するのに時間がかかってしまい、重大なトラブルを未然に防ぐのが難しくなります。
みんなが私用のネットサーフィンをしていない環境であれば、不正アクセスが発生した場合に、ログを解析してすぐに発見できますし、監視もスムーズに進みます。
ウイルス感染のリスクを避けるため
ネットサーフィンをしていると、気づかないうちに不正なサイトにアクセスしてしまい、PCがウイルスに感染してしまうことがあります。
ウイルスに感染したPCは、外部にデータを流出させたり、不正なサイトに誘導されたりすることがあります。
こうした状況で、業務と関係のないネットサーフィンのログがたくさんあると、ウイルス感染の痕跡を探す際に余計なデータが増えてしまい、調査が難しくなってしまうんです。
私たちIT担当としては、できるだけ正常なログだけを確認したいのに、余計なログが混じっていると非常にやりにくくなってしまいます。
このような無駄な作業を避けるためにも、ネットサーフィンは控えていただけると助かります。
まとめると、ネットサーフィンは会社の運営やセキュリティに影響を与える可能性があるため、禁止されています。
ぜひ、業務時間はお仕事に集中して取り組んでくださいね。
ネットワークコストを抑えるために
実は、会社のネットワークには限られた帯域というものがあるんです。
社員が自由にネットサーフィンをできる環境を整えてしまうと、非常に広い帯域を確保しなければならず、すぐに限界に達してしまうことがあります。
簡単に言うと、スマホで通信制限がかかったときのような状況をイメージしてみてください。
誰かが過剰にネットワークを使用してしまうと、本来業務に必要な通信が遅くなり、仕事に支障をきたすことがあるんです。
だからこそ、限りあるネットワーク資源を業務に集中させるためにも、私的なネットサーフィンは禁止されているんです。
これは、社員みんなが効率よく仕事を進められるようにするための大事な対策なんですよ。
仕事中のネットサーフィンがバレるケース
ここでは、実際にネットサーフィンが会社にバレてしまった具体的なケースをご紹介しますね。
「大丈夫だろう」と思ってつい手が伸びてしまうかもしれませんが、残念ながらほとんどの場合、バレてしまいます。
社内で問題が発生したとき
前にもお伝えしたように、何か問題が起こった際には必ずログが確認されます。
セキュリティに関わる問題だけでなく、例えば無断欠勤が続いたり、取引先でトラブルが頻発した場合、その社員の過去の行動履歴が細かくチェックされることがあります。
意外と多いのが、長期休暇中に取引先から急な連絡があり、急遽本人のPCを確認しなければならなくなったケースです。
その時点で、普段のネットサーフィン履歴がバレてしまうことも少なくありません。
本人に悪気がなかったとしても、こういった状況で不正な利用が発覚することがあるんです。
ウイルス感染時にバレる
会社のPCやスマホがウイルスに感染した場合、必ずログが確認されます。
自分の端末が感染していなくても、他の社員のPCを守るために全社員のログがチェックされ、その過程でネットサーフィンの履歴が見つかることもあります。
どの経路でウイルスに感染したのかを調べるには、詳細なログ解析が必要不可欠です。
さらに感染拡大を防ぐため、会社のネットワークからその端末のアクセスを一時的に遮断するなどの対策が取られることもあるでしょう。
ネットサーフィンが原因で自分のPCがウイルスに感染するリスクもありますから、特に業務時間中は不要なネット利用は控えたほうが良いですよ。
定期的なログのチェック
すべての会社で行われているわけではありませんが、特に機密性の高いデータを扱う会社では、月に一度ほどログの棚卸しを行っていることがあります。
例えば、銀行などでは、顧客情報を守るために、ネットサーフィンに対して非常に厳しい対策を取っているんです。
また、新製品の開発を行っている企業では、外部とのネットワーク接続を完全に遮断し、社内ネットワークだけで業務を進めることもあります。
こういった会社では、1か月分のアクセス履歴をレポートとしてまとめ、厳格にチェックしているので、どのサイトにアクセスしたのかがすぐに分かってしまいます。
開発系の会社の場合は、ログの監視体制が非常に厳しいと思っていてくださいね。
業務に関係のないサイトを閲覧すると、IT担当から問い合わせが来ることもありますので気をつけてください。
業務上必要な理由があれば問題にはなりませんが、問い合わせされるのはドキドキしてしまいますよね?
このような背景もあり、ネットサーフィンがバレるリスクは常に存在していることをぜひ覚えておいてください。
会社のパソコンでネットサーフィンはバレる?その答えは…
何度もお伝えしていますが、会社のパソコンを私用で使えば、その履歴は必ずバレます!
仕事中にちょっと息抜きしたくなる気持ち、すごくよくわかります。
でも、どうしてもネットサーフィンをしたいときは、個人のスマホなどプライベートなデバイスを使うのが安全です。
そうすれば、会社にバレる心配もありませんし、余計な疑いをかけられることも防げます。
自分を守るためにも、ネットサーフィンは業務時間中の会社のPCでは控えるようにしましょう。