最近、SNSで「逝け面」っていう言葉を見かけて、「えっ?イケメンの間違いかな?」って思った方、いませんか?
私も最初は「ん?“イケメン”って打ち間違いかな?」なんて思ったのですが、よく見ると漢字が違う。「逝く」の字が入っている……。これは、どうやら別の意味のようです。
この「逝け面(いけめん)」という言葉、実はネットスラングのひとつで、「イケメン」とはまったく違う意味を持つんです。
でも、なかなか人には聞きづらい言葉だったりしますよね。
そこで今回は、「逝け面」と「イケメン」の違いをやさしく、わかりやすく解説していきます。
「イケメン」ってどんな意味?

まずはおなじみの「イケメン」から。
「イケメン」は、「いけてるメンズ(=かっこいい男性)」の略語。
元々は外見が整っていて、かっこいい男性を指す言葉でした。
ただ、最近では外見だけでなく、
- 礼儀正しい
- 優しい
- 清潔感がある
- 気配りができる
など、内面の魅力も含めて「イケメン」と評価されることが増えています。
たとえば、見た目がいわゆる“普通”でも、立ち居振る舞いや話し方がスマートだったり、困っている人に自然と手を差し伸べられるような人に「イケメンだなあ〜」と感じることってありますよね。

朝の通勤時に「イケメン」を見かけたら、その日1日気分が上がる~。

ちょっぴり幸せ気分ですね。でもそれは見た目の「イケメン」ではないですか?

通勤のときだけだもん、見た目しかわからないよ!

それは、「イケメン」なのか「逝け面」なのか判断が難しいですね?
「逝け面」とは?どんな人を指すの?

一方で、「逝け面」はネットで使われている言葉です。
「逝く(=死ぬ)」+「面(=顔)」を合わせた造語で、とてもネガティブな意味合いがあります。
この字を使ってこの言葉を作った人ってすごい感性ですね!
ネガティブな意味合いとして、たとえば…
- 外見に自信がある様子だけど、実際はちょっとズレている
- 服装や髪型にこだわっているけど、センスが残念
- 自撮り写真を大量にSNSに上げているけど、ナルシストっぽく見える
とにかく「自分、イケてるでしょ?」感が強すぎる
そんな雰囲気をもった男性に対して、「逝け面」と揶揄するように使われることがあります。
つまり、「本当のイケメンじゃないのに、本人だけがそう思い込んでいる」ような人を、ちょっとイタい存在としてからかうときに使われる言葉なんですね。

逝け面って言われたらちょっとショック・・・。

内面も大切にしましょうね!
SNSではどう使われているの?
「逝け面」は主にSNS(X、Instagram、TikTokなど)で見かけることが多く、10〜20代を中心に広まりました。
実際にSNS上で見かけるのはこんな投稿です。
「今日の自撮り、完全に逝け面で草」
「逝け面男子からいいね来てて笑った」
「イケメンと思ってフォローしたら、逝け面だった件」
こんな感じで、ネタや冗談交じりに使われることが多いです。
ただし、本人に直接言うような場面ではまず使いません。
陰口や揶揄のニュアンスが強いため、使い方を間違えるとトラブルにもなりかねません。
自虐で使うこともありますが、使用の際は十分に気をつけてくださいね。
「イケメン」と「逝け面」の違いを表でチェック!

| 言葉 | ニュアンス | 意味 | 使う場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| イケメン | ポジティブ/褒め言葉 | 外見や内面が魅力的な男性 | 日常会話・SNS・メディアなど | 誰にでも使いやすい |
| 逝け面 | ネガティブ/揶揄・皮肉 | 自意識過剰でイタい印象の男性 | SNS(冗談・ネタ)限定 | 直接言うのはNG。使う相手に注意! |
年代による感じ方の違いもある?
実はこの「逝け面」、若い世代ではなんとなくネタとして通じることが多いのですが、30代以上の方には「冗談だとしてもちょっときつい」「言葉として下品」と感じられることもあります。
なので、直接人に使うことは避けてくださいね。傷つけてしまう可能性がありますから。
言葉には流行があるので、「知らない=悪い」ではないのですが、世代によって受け取り方が大きく違うこともあるので気をつけたいですね。
上の年代の方はこの言葉自体を知らないという方も多いかもしれないですし。
実際の使い方(例文でチェック)
イケメンの場合
- 「新しい上司がめっちゃイケメンで、話し方もすごく丁寧なの!」
- 「顔だけじゃなくて、仕事の姿勢もイケメンだよね〜」
逝け面の場合
- 「昨日の自撮り、完全に逝け面じゃん(笑)」
- 「この服とポーズでドヤ顔って…逝け面すぎて逆に面白い」
ポイントは、イケメンはポジティブな称賛、逝け面はネタとしての皮肉という大きな違いです。
SNS時代だからこそ、言葉選びは大事にしたい
今の時代、誰でもSNSで発信できる分、言葉がひとり歩きして炎上したり、誤解を生んだりすることも少なくありません。
「逝け面」はネットならではの言葉遊びのひとつですが、不用意に使うと人を傷つけてしまう可能性もあるということを忘れずにいたいですね。
言葉の意味を知っておくだけでも、「なるほど、そういう使い方なんだ」とSNSの投稿を理解しやすくなりますし、自分が使うときにも判断しやすくなります。
まとめ|「逝け面」はネタでも注意が必要な言葉
・「逝け面」は「イケメン」の打ち間違いではなく、全く違う意味のネット言葉
・外見ではなく“雰囲気がイタい”とされる男性に対する揶揄的な表現
・SNSではネタ的に使われることもあるけれど、使い方によっては相手を傷つけてしまう可能性も
こういった言葉の意味を知っておくことで、ネットの世界でもより安心して楽しく過ごせるようになります。
ちょっと言葉の背景を知るだけで、見えてくる景色が変わるかもしれませんね。
新しい言葉はたくさん生まれていきますが、使い方には気を付けないといけない言葉もたくさんあるので意味を考えて使うようにしたいと思います。

