「スターバックス」は国際的に非常に有名なコーヒーチェーンであり、日本でも多くの店舗が賑わいを見せています。
現在、世界70カ国以上に約33,000の店舗を展開していますが、スターバックスの店舗が一つもない国も存在します。
今回は、そうした珍しい国々を紹介します。
スターバックスが存在しない主な国々
以下のような国々にはスターバックスがありません。
・北欧諸国(フィンランド、ノルウェー、アイスランドなど) ・ベラルーシ ・ウクライナ ・モルドバ ・バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア) |
これらの国々では、意外にもスターバックスの店舗が見つかりません。
特にヨーロッパの一部やアフリカでは、スターバックスの存在が少ない傾向にあります。
スターバックスがない理由:コーヒー文化との不一致
スターバックスが存在しない国々で共通しているのは、独自のコーヒー文化が根強いため、スターバックスのコンセプトが馴染みにくいという点です。
理由をいくつか挙げてみましょう。
北欧諸国(フィンランド、ノルウェー、アイスランドなど)
これらの国ではコーヒーへの愛が深く、地元のコーヒーチェーン「エスプレッソハウス」などが人気を集めています。
ベラルーシ、ウクライナ、モルドバ
これらの国では、手頃な価格の個人経営カフェが主流で、比較的高価なスターバックスの価格設定が市場に受け入れられにくい状況です。
スターバックスが進出していない国々:意外な背景と理由
バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)には、長い歴史を持つコーヒー文化が根付いており、地元のカフェ「Mitte」、「DoubleCoffee」、「Caffeine」などが大変人気です。
これらのカフェは手頃な価格でサービスを提供しており、スターバックスの比較的高価な価格設定は受け入れがたいとされています。
また、国民は大規模チェーンの統一された店舗デザインに抵抗を感じ、ユニークな地元カフェを好む傾向にあります。
イタリアでは、エスプレッソの発祥地として知られるほど、強固なコーヒー文化があります。
そのため、スターバックスが2018年まで進出しなかったのです。
オーストラリアでは、1950年代から確立された強いコーヒー文化の中、個人経営の高級コーヒーショップが非常に人気で、過去にスターバックスは苦戦を強いられました。
一方、日本のようにコーヒー文化が比較的新しい国々では、スターバックスの展開がスムーズに進んでいます。
特に東南アジアの新興国では、コーヒー文化がまだ浸透していないため、スターバックスが人気を博しています。
スターバックスの世界展開における店舗数はどのくらい?
スターバックスの店舗数について見てみましょう。
世界で最も多くの店舗を構えているのはアメリカで、13,311店舗があります。
次に多いのは中国の2,734店舗、カナダの1,415店舗、日本の1,237店舗、そして韓国の993店舗と続きます。
これらの国々はスターバックスにとって重要な市場を形成しており、特にアメリカはスターバックスの故郷として他国に比べて店舗数が非常に多いです。
また、人口に対する店舗密度を考えると、アメリカは約3億3000万人の人口に対して13,311店舗があり、密度が高いことが見て取れます。
一方、中国(2,734店舗)やインド(88店舗)は人口が多いにも関わらず店舗数が少ないため、市場の拡大余地が大いにあると考えられます。
スターバックスが進出していない国々の概要
以下の国々ではスターバックスの店舗は見当たりません。
・北欧諸国(フィンランド、ノルウェー、アイスランドなど)
・ベラルーシ
・ウクライナ
・モルドバ
・バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)
・アフリカの多くの国々
アフリカでは、コーヒー文化の強さに加えて、政治の不安定さや低所得層が多いことが事業展開のリスクを高めています。
これがスターバックスの高価なコーヒーが受け入れられにくい一因とされています。
これらの国々でのスターバックスの展開状況をみると、各国の既存のコーヒー文化との相性が大きな影響を与えていることがわかります。